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放射性物質の知識欠如から生じる問題

 
京都市で16日に行われる「五山送り火」の一つ「大文字」の護摩木として、東日本大震災の津波で流された岩手県陸前高田市の松を使う計画が、放射性物質の汚染を不安視する声を受け、取りやめになったそうです。
岩手県陸前高田市の松を使う計画を知った市民から放射性物質に対する不安の声が寄せられたことで中止になったようですが、松から放射性物質は検出されていないことを考えると、この対応はどうなのかなぁ、と考えさせられます。

国内でこういった対応をしていると、他国から「あぁ、やはり日本産の品物は不安だから購入するのは止めよう」と言われても仕方ないですよね。
「いやいや、ちゃんと検査して放射性物質が検出されていないことを確認していますよ」といったとしても「だって京都で使うはずだった松も放射性物質が検出されていないけど、市民は不安だったのでしょう?われわれだって大丈夫と言われても不安ですよ」と言われれば、返す言葉もありません。

一方で、東海テレビが岩手県産米の当選者を「怪しいお米セシウムさん」などと不適切なテロップで表示した問題について、岩手県知事は「人の心の闇の奥深さを見せつけられた感じがしている。当事者には猛省を促したい」と批判しています。

今回の京都の対応と、東海テレビの放送事故の根底にあるのは、いずれも放射性物質に対する情報の少なさによる無理解と無理解から生じる差別感情なのではないかと思っています。

放射性物質に関する情報が少なく、またマスコミ等は面白おかしく煽るだけで正しい知識を知らせないからこのような事態になってしまうのだと思うのです。
例えば平成22年産以前のコメや、古米・古古米が売れていると報道すれば、お茶の間の主婦は「え、今年のコメは危ないの?大変買い占めなくっちゃ!」と無用なパニックが起きるのです。
このような報道をする際には、古米・古古米を買い占めても、保存状態が悪ければカビが出たり腐ったりするので買いだめはよろしくないですよ、出荷されるお米は検査して安全が確認されたお米だから大丈夫ですよ、という情報を併せて報道して、安心を提供すべきでしょう。

ところで良く分からないのですが、放射性物質の種類と植物相性みたいなものがあって、この植物はこの放射性物質を良く取り込んで、取り込まれた放射性物質は「葉」に蓄積されます、とか「根」に蓄積されます、みたいなことを聞いたことがあるのですが、米と放射性物質の関係はどうなんでしょう?
「米の食べる部分には、今回漏れている放射性物質は蓄積されにくい」なんて話はないのでしょうか?
逆に米に放射性物質が蓄積されやすいなんてデータはあるんでしょうか?
こういった情報は政府(農水省)から積極的に発信してほしいですよね。
またマスメディアもデマを沈静化し、防ぐ使命を忘れずに情報発信していただきたいものです。

とはいえ、マスメディアは「怪しいお米セシウムさん」なんて言ってるし、政府はうそつきだし…
国民に不安が広がるのも当然と言えば当然?
本当にそろそろ解散総s(以下略)

(2011.08.09)



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